活動報告 NPO東海生研 大石 一史
平成29年6月29日に、名古屋能楽堂・会議室において、「平成28年度食糧・農業・農村白書」、「平成28年度食育白書」、「平成28年度森林・林業白書」および「平成28年度水産白書」の東海ブロック説明会が開催されました。我が国農政の現状と今後について概要が説明されたものです。
最初に「食糧・農業・農村白書」が説明され、この時点での参加者は76名(主催者談)でした。会場一杯の聴衆が熱心に聞き入っていたという印象です。4番目の「水産白書」は参加者が少し減って24名(主催者談)となりました。4つの白書は、大臣官房、消費・安全局、林野庁、水産庁の担当の方から説明がありました。説明者4名のうち3名が女性でした。説明内容全部を理解するのは難しいのですが、自分の耳で聞くことが重要であると思いながら聞いておりました。特に「食育白書」については、今まで内閣府の管轄であったものが農林水産省の管轄になって初めて「食糧・農業・農村白書」と同じ場で説明されることになり、聴衆の関心も高かったと思います。会場からの質問も、「食育白書」に集中していました。上記4つの白書はそれぞれの部局のHPで読むことができます。いずれも大作なので読むのに骨が折れますが、ご覧になってはいかがでしょうか。
ところで、「白書」は、政治社会経済の実態及び政府の施策の現状について国民に周知させることを目的として中央省庁が編集する印刷物で販売又は頒布するものですが、「黒」はあるのでしょうか。調べてみると、「黒書」がありました。民間機関などが独自の観点から調査して、欠点や改善点を告発・指摘する報告書(官庁が出す白書に対していう語)ということでした。それでは他の色はというと、「青書」と「緑書」がありました。「青書」は、外務省が発行するもので「外交青書」と呼ばれるそうです。「緑書」は「Green Paper」の訳語と思われます。「Green Paper」は、英国政府が国会審議用に作成した政策提案書ということです。